いもり池の「サギスゲ」について

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(2018:04:10 13:32:34, SONY α7R II, F7.1, 1/125, ISO:160, 26mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位)

いもり池の「サギスゲ」について

芦屋の貴重な自然財産、氷河期の生き残り植物

このいもり池には「サギスゲ」という植物が生息しています。もともとは北方系の植物で、東北地方以北では、平地の湿地に普通に見られますが、近畿地方では自生地が9ヶ所しかなく、いもり池はその一番西の端(日本での分布上の西限)にあたります。このように貴重な植物であるため、絶滅危惧種で兵庫県の貴重種にも指定されています。

この「サギスゲ」は、いもり池の所有者である大阪兵庫生コンクリート工業組合様をはじめ、「芦屋山野草の会」や「国際ソロプロチミスト芦屋」のみなさまの、保護に関する熱意や地道なご協力によって生存し続けています。

氷河期から延々と命をつないできた「サギスゲ」を、私たち芦屋の自然財産として後々まで伝えていきたいものです。


いもり池に咲く「サギスゲ」(カヤツリグサ科ワタスゲ属)

氷河期の生き残りの植物であり、まばらに群生し、草丈20~50cmになります。5月下旬から6月初旬に、穂状の白い花を咲かせます。それが真っ白に群れ咲き、その様子は白鷲が舞い降りたように見えるのでこの名があります。

このいもり池がサギスゲの生育環境に適している条件としては、
・池の標高が550メートルと高く機構が涼しい
・池の水は湧水で、年間平均でも15度を越えることがない
・池の水は強い酸性(pH5.2~5.6)である
・このためバクテリアが少なく、枯れた草が腐敗分解しにくい
・分解しない枯れ草が長期にわたり堆積し、泥炭化して厚い層をつくった

などがあり、北方の「サギスゲ」の生育条件にきわめてよく似ています。

兵庫県レッドデータブック
貴重性評価区分:Aランク


いもり池にさく「ヒツジグサ」(スイレン科スイレン属)

いもり池には、阪神間で少なくなった「ヒツジグサ」も自生しています。スイレンの仲間で、未の刻(午後2時頃)に花を咲かせるということでこの名がありますが、必ずしもそうではなく午前10時頃からも咲いています。
花期は6~9月頃です。

平成25年3月
芦屋市環境課





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