阿武山古墳

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(2018:04:20 12:53:33, SONY α7R II, F3.5, 1/800, ISO:100, 25mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位)

史跡
阿武山古墳

昭和58年8月30日国指定

阿武山古墳は平野を見下ろす標高210メートル余の山頂にあり、遠く笠置から生駒、六甲の山々を望むことができる。
この古墳は盛り土を持たず、尾根の先端部に溝を巡らせて径約82メートルの範囲を墓域として区切っている。
墓室は花崗岩の切石とせん(レンガ)で造られており、墓域の中央、地下約3メートルにある。床の中央には棺台がしつらえられ、墓室の内側は漆喰が厚く塗られていた。
棺には布を何枚も漆で貼り合わせた夾ちょ棺が用いられ、中に60歳前後の男性人骨がほぼ完全に残っていた。錦の衣服をまとい、ガラス玉製の枕をして、胸から頭にかけ金糸が散らばっていたことが知られている。
墓室は昭和9年に偶然発見され、「貴人の墓」として反響を呼んだが、出土品は調査後まもなく埋め戻された。
被葬者については、発見直後から飛鳥時代の大豪族である藤原鎌足をあてる説がある。おもに鎌足と三島の関係を語る伝承に基づくものであった。昭和62年には人骨のX線写真の件等から生前の体格や死亡時の状況が明らかになった。また絹製の冠や玉枕も復元され、それが7世紀後半の最高位者に贈られた冠にあたるとして、669年に没した大織冠藤原鎌足の墓とする説が再び脚光を浴びている。しかし高位の冠はほかに検証例がなく、墓域から出土した土器から古墳の年代は7世紀前半と考えられることなど、被葬者の特定はなお今後の研究に委ねられている。
阿武山古墳は数少ない飛鳥時代の墓制を示す貴重な古墳として国の史跡指定を受け、永久保存がはかれている。

平成元年3月15日
文化庁
大阪府教育委員会
茨木市教育委員会
高槻市教育委員会





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