珍しく箕面川の水際に鹿がいました。私に…

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(2020:09:24 10:36:53, SONY α7R IV, F9.5, 1/125, ISO:4000, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:6.7, 小潮, 26.9℃, 981.1hPa, 64%)

珍しく箕面川の水際に鹿がいました。私に気づいてしまったのでだダダっと斜面を駆け上ってから振り向き、ひと啼きして去っていきました。


再び箕面。日本列島の南に秋雨前線が居座…

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(2020:09:24 10:16:34, SONY α7R IV, F19.0, 1/6, ISO:100, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:6.7, 小潮, 27.3℃, 990.4hPa, 64%)

再び箕面。日本列島の南に秋雨前線が居座っていて梅雨のような天気が続いています。
台風12号が前線を吹き飛ばしてくれるかなと期待していたのですが前線の方が強く、そこに取り込まれた形で日本の東側へと去ってしまいました・・・


まだ日中にも関わらずオオサンショウウオ…

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(2020:09:15 14:24:45, SONY Xperia X(F5121) F2.0, 1/30, ISO:200, 4.2mm, 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 23.1℃, 979.8hPa, 74%)

まだ日中にも関わらずオオサンショウウオがのっそのっそと歩いていました。
デジカメは逝っていて使えない&GoProを持ってきていなかったので泣く泣くスマホ撮影です。
オオサンショウウオは皮膚呼吸が大半らしいのですが口呼吸らしき動作も見れました。

動き回るオオサンショウウオ



オオサンショウウオの口呼吸




α7R IV水没

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(2020:09:15 11:24:49, SONY α7R IV, F1.8, 1/350, ISO:1000, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 23.5℃, 981.0hPa, 68%)

ハウジングが完全水没していました。
中に1リットルぐらい水が入っていてレンズは完全に水没状態。おおよそ10分間ぐらい水の中でした。

しかしなぜかレンズやボディ内部にはほとんど水が入っていませんでした。
SONYのレンズ(SEL35F18F)・ボディ(α7R IV)は水密性が意外に高い!?
レンズの内部が完全に曇ってしまい撮影はできない状態になってしまいましたが、電源は普通に入るし撮影もできる状態。SONYは小雨でもボタン類が壊れるほどダメと聞いていたのでちょっとびっくりです。

この文章を書いている夜には目に見えるレンズの水分は除去完了。レンズは正常動作しています。レンズ「は」。
ボディの方は半押しシャッターをするとフォーカスが合うと同時にシャッターが切れるようになってしまいましたw
その後、さらに動画撮影などでボディを加熱して水分を飛ばし続けて翌日ようやく半押しもできるようになり復活です。ふぅ。


あれ。下側に何か黒いものが写り込み・・…

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(2020:09:15 11:18:51, SONY α7R IV, F1.8, 1/350, ISO:2500, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 23.8℃, 981.0hPa, 68%)

あれ。下側に何か黒いものが写り込み・・・


今日はハウジングとレンズのテストのため…

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(2020:09:15 11:04:22, SONY α7R IV, F9.5, 1/125, ISO:12800, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 24.4℃, 981.1hPa, 67%)

今日はハウジングとレンズのテストのための箕面行きでした。
箕面川の支流の沢のような小川でカワムツを狙い・・・
ちょっと日陰になる場所なのでISOが高くなりすぎてディテールが完全消滅。


一瞬ちらちら小雨ることはありましたがま…

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(2020:09:15 10:30:53, SONY α7R IV, F3.5, 1/1250, ISO:100, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 25.4℃, 974.8hPa, 63%)

一瞬ちらちら小雨ることはありましたがまずまずの天気。
平日にも関わらずハイカーを多く見かけました。


箕面の猿が切り株の皮を剥いで内皮をかじ…

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(2020:09:15 10:24:12, SONY α7R IV, F3.5, 1/125, ISO:160, 35mm(換算52mm), 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 25.3℃, 973.7hPa, 62%)

箕面の猿が切り株の皮を剥いで内皮をかじって食べていました。





数年前からカワセミがいついているためバ…

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(2020:09:15 09:56:48, SONY α7R IV, F11.0, 1/125, ISO:800, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 26.6℃, 983.0hPa, 63%)

数年前からカワセミがいついているためバードウォッチャーが居座っている才ヶ原池です。
まだマミズクラゲは発生していませんでした。


鮮やかなハンミョウに道案内してもらいな…

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(2020:09:15 09:46:30, SONY α7R IV, F11.0, 1/125, ISO:250, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 26.5℃, 982.9hPa, 60%)

鮮やかなハンミョウに道案内してもらいながら才ヶ原池へ。


久しぶりの箕面です。9月上旬に台風10…

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(2020:09:15 09:16:38, SONY α7R IV, F16.0, 1/125, ISO:200, 35mm, 35mm F1.8(SEL35F18), 撮影地, 潮位, 月齢:27.0, 中潮, 26.2℃, 993.7hPa, 61%)

久しぶりの箕面です。
9月上旬に台風10号が抜けてから一気に空気が冷えて夜には室温30度切るようになりましたが、まだまだうだるような暑さが続いています。
本当は今日から新月の大潮に合わせて和歌山へ行こうと考えていたのですが秋雨前線が微妙に戻ってきそうな予報なため先送りしてしまいました。


今夜もペルセウス座流星群のために箕面へ…

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(2020:08:13 02:01:39, SONY α7R IV, F2.8, 5, ISO:6400, 14mm, AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G, ☆, 撮影地, 潮位, 月齢:23.4, 小潮, 27.7℃, 982.1hPa, 81%)

今夜もペルセウス座流星群のために箕面へとやって来ました。
今日も日没から雲が出てきてそのまま極大時間経過。23時半にようやく晴れました。
水面に写り込むほど明るい火球が流れてくれることを期待していたのですが残念ながらなし。

今日の撮影枚数は3099枚、合計355GB。さすがにα7R IVで連射は厳しいものがありました。こういう撮影用途に高感度機が少し欲しくなります。


初夜

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(2020:08:12 04:44:18, SONY Xperia X(F5121) F2.0, 1/8, ISO:1600, 4.2mm, 撮影地, 潮位, 月齢:22.4, 小潮, 25.8℃, 995.3hPa, 83%)
カテゴリ: リアルタイム投稿  

ペルセウス座流星群のために箕面へ。
昼間の箕面、明け方の箕面、夜中の箕面。色々な時間帯に箕面へ行ったことがあるけど箕面で夜を明かしたのは今日が初めてでした。


今日はペルセウス座流星群極大日の前日。…

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(2020:08:12 04:07:55, SONY α7R IV, F2.8, 1, ISO:6400, 14mm, AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G, 撮影地, 潮位, 月齢:22.4, 小潮, 28.9℃, 984.5hPa, 76%)

今日はペルセウス座流星群極大日の前日。せっかくなので箕面へとやって来ました。
本当は別の場所へ行く予定だったのですがあまりに天気が悪いので行く気がせずに妥協です。

昼間は青空が見えていたのですが、日没後は雲が張り出して、19時すぎにはぽつぽつ雨が降るほど。
才ヶ原池周りではウシガエルが大合唱です。
結局、雲が切れて星が見えたのは午前4時頃のたった10分間程度でした。
その間に見えた流れ星は1つ、写っていたのは2つでした。

家を18時に出て箕面へ。19時45分才ヶ原池着、4時30分才ヶ原池発、5時45分帰宅でした。


このセミは種類が違うようです。幼虫の歩…

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(2020:08:05 21:54:00, SONY α7R IV, F11.0, 1/15, ISO:3200, 70mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 撮影地, 潮位, 月齢:15.4, 大潮, 27.6℃, 1010.3hPa, 68%)

このセミは種類が違うようです。
幼虫の歩くスピードもゆったりまったり、背中が割れてから身体が出るのもものすごく時間がかかっていました。この個体が遅いというわけではなく、ほかの場所で脱皮しているものも遅かったです。
2時間ほど撮っていましたが、あまりに遅いので撮影断念です。


セミの脱皮

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(2020:08:05 21:51:08, SONY α7R IV, F11.0, 1/15, ISO:3200, 70mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), ☆☆, 撮影地, 潮位, 月齢:15.4, 大潮, 27.6℃, 1010.3hPa, 67%)

昨夜に引き続いてセミの羽化撮影です。
前回はタイムラプスでかくかく動画になってしまったので、今回は最初から動画。1時間16分の動画を20倍再生しました。
今回は影が邪魔して失敗。もう少し障害物のない場所にいるセミを使わないとダメでした。

脱皮の所要時間は、
背中が膨らみ始めてから身体が全部外に出るまで49分、
身体が外に出てから羽根が伸びきるまで9分。


公園で撮影していたのですが、警察官やって来て職務質問されました。私は誰とも会話する予定なかったのでノーマスク、女性警官はせっかくのマスクを下にずらしてノーマスク状態。
最後に「この付近は治安悪いことあるから気をつけて」なんて言ってましたが絡んでくる警察官が一番迷惑です。





セミの脱皮

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(2020:08:04 21:47:50, SONY α7R IV, F6.7, 0.5, ISO:3200, 70mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), ☆, 撮影地, 潮位, 月齢:14.4, 大潮, 27.4℃, 1009.9hPa, 75%)

公園でセミの羽化をタイムラプス撮影してみました。
意外に動作が速く、撮影間隔5秒は長過ぎでした。かなりかくかく。
そしてフレーミングも失敗。もう少し引いて撮影すべきでした。途中でカメラを動かしています。

脱皮の所要時間は
背中が割れてから身体が完全に出るまで41分、
身体が完全に出てから羽根が伸びきるまで5分。





国際宇宙ステーションの拡大撮影

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(2020:06:04 20:12:51, SONY α7R IV, F11.0, 1/1000, ISO:3200, 800mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM) + 2X Teleconverter, 32.7℃, 1000.1hPa, 48%)

距離が439kmと近めなので家から国際宇宙ステーションの撮影チャレンジしました。
北西から見え始め、真上を通過して、南東へと消えていく行程なので三脚を設置するとカメラを向け切らず撮影しにくいです。ということで今回も手持ち撮影。焦点距離がそこそこあるので視野に収めるのが大変。というかその影響でシャープに撮れる可能性ゼロでした。次回は三脚を一脚のように使って撮影かな。

今回はせっかくなので撮影画像を動画に変換してみました。
国際宇宙ステーションを中央へ位置合わせできるソフトがあればいいのですが、Registaxじゃ微妙そうだしどうやったらいいのか分からず。でも手動でやるのは面倒。ということで10ピクセル四方の輝度が最大になるポイントを探して中央にするという単純アルゴリズムなツールを作ってやりました。ふぅ。





COVID-19とHIV薬

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(2020:03:02 14:01:09, SONY α7R IV, F2.8, 1/2500, ISO:100, 70mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 20.6℃, 1009.0hPa, 48%)

Lopinavir/Ritonavir

試験管実験の結果からするとプロテアーゼ阻害剤がSARS-CoV-2に対してかなり有効に思えます。ということでHIV薬として知られているLopinavir/Ritonavir(Lopimune)を入手しました。
SARSでは一定の効果を上げた薬ですが、新型肺炎(COVID-19)に対しては効果あるのかないのか分からない程度にしか効かないようです。その割に副作用の出る確率が大きいのでデメリットの方が強そうです。

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SARSの治療では致死率を9.6→2.3%に下げるなど、劇的な効果をもたらしました。
ribavirinとの併用がいいという話もあります。

SARSでは発症10日目がSARS-CoV量のピークとなるため、この期間~発症初期に投薬するのが特に効果的です。

※特にこの薬の摂取は危険なのでおすすめできません※

lopinavir/ritonavirを400mg/100mg/12時間経口摂取
ribavirinを最初2.4g、続いで1.2g/8時間を経口摂取

肝機能障害や糖尿病化などの副作用あり。


以下は今回参考にした資料メモ

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Lopinavir/Ritonavir

Lopinavir/Ritonavir

HIV感染症向けの薬
1回400mg・100mgを1日2回食後に経口投与

※糖尿病の発生や肝機能障害を起こすため、血中の各種濃度モニタリングが必要。何のサポートもなしで服用するのは危険

併用薬剤と相互作用を起こすので注意(併用不可な薬剤の記載あり)

以下は使用に注意必要
・肝機能障害
・血友病及び著しい出血傾向
・器質的心疾患及び心伝導障害
・糖尿病

副作用
下痢,嘔気,嘔吐,腹痛等
糖尿病、膵炎、出血傾向、肝機能障害、肝炎、不整脈、頭痛

ロピナビルはHIVプロテアーゼの活性を阻害
リトナビルは,CYP3Aによるロピナビルの代謝を競合的に阻害し,ロピナビルの血中濃度の上昇をもたらす
ヒトのアスパルティックプロテアーゼに対してはほとんど阻害作用を示さない

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The Covid-19 epidemic.
2020 Feb 12

初期症状は肺炎
子供には胃腸の症状と無症状もある

平均潜伏期間は5日、中間値は3日

初期症状は発熱、咳、鼻閉、倦怠感、上気道関連の症状
75%が呼吸困難
肺炎は発症から2~3週間でおきる

R0=2.2~3.58

致死率は2.2%

肺胞上皮細胞のACE2受容体を介したエンドサイトーシスで感染する

プロテインキナーゼのAAK1により感染阻止できる
アデノシンアナログのRemdesivirで病状改善した
エンドゾームpHを上げるクロロキンで感染をブロックできる可能性がある
lopinavir/ritonavirはSARSの治療に効果あり
モノクロナール抗体のleronlimab、RNAポリメラーゼ阻害剤のgalidesivirなども

※その他もろもろ治療剤あり

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Severe Acute Respiratory Syndrome
May 2004

SARS

R0は2.2~3.7
感染力(attack rate)は10.3~60%、2.4~31.3感染/1000曝露時間

※1日10時間外出するなら、0.02~0.3人/日に感染させる

SARS-CoVは接触や飛沫で感染。それ以外の感染経路もある
SARS-CoVは糞便中で数日感染力を保持し、経口/飛沫での感染もある
マスク(医療用、N95)でリスクを減らせる

潜伏期間は2~10日。稀に16日ほど

初期症状はインフルエンザ様
発熱は低熱から高温まで

呼吸器障害は発症2~7日目以降
初期は乾いた咳、軽い息苦しさ

無症状も報告されているが数は少ない
子供はレアケース。あっても症状は軽い

発症8~12日で呼吸器障害が重くなる
呼吸困難や低酸素症
10~20%の入院患者が低酸素症から人工呼吸装置が必要となる
その状態が~1週間続く

回復期は発症14~18日目から

致死率は9.6%(0~40%)
60歳以上の致死率は45%
糖尿病やB型肝炎ウイルス感染者は死亡リスクが高い

SARS-CoVに感染すると20~25%が呼吸障害を起こす

治療にはribavirin, IFN-α,lopinavir/ritonavirなどが用いられる

ribavirin
核酸アナログで動物コロナウイルスを始め多くのDNA/RNAウイルスに効果がある
コルチコステロイド服用患者で効果があった
効果がなかったという報告多い
In vitroでSARS-CoVに効果なし

IFN-βはin vitroで効果あり

IFN-alfacon-1と高濃度methylprednisoloneでの治療は迅速な効果あり
ribavirin、IFN、コルチコステロイドの組み合わせも効果あり

lopinavir/ritonavir
HIV治療で用いられるプロテアーゼ阻害剤の組み合わせ
ribavirinとコルチコステロイドの組み合わせよりも効果が高かった

発症から2週間の呼吸障害患者で、ウイルス量が減り、抗体価の上昇が確認できる
肺の損傷はサイトカイン調節不全な自己免疫による

コルチコステロイドはウイルス増殖を増やすか延ばすかで悪化させる可能性がある
コルチコステロイドは免疫を抑制し、真菌感染の可能性もある

218患者の調査ではコルチコステロイド服用と死亡に強い関連性あり
回復患者の壊死も報告された

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Treatment of severe acute respiratory syndrome with lopinavir/ritonavir: a multicentre retrospective matched cohort study
2003

SARS
lopinavir/ritonavir(に加えてribavirinの併用)で挿管率と致死率を下げた
ribavirinやステロイドの有無の影響は不明

lopinavir/ritonavirの早期利用は致死率2.3%、挿管0.0%
SARSは致死率9.6%、挿管20%

lopinavir/ritonavirを400mg/100mg/12時間経口摂取。症状に応じて10~14日間
ribavirinを最初2.4g、続いで1.2g/8時間を経口摂取(もしくは8mg/kg/8時間を静脈へ)

致死率 早期投薬2.3%(0~6.8%) 投薬なし15.6%(9.8~22.8%)
挿管 早期投薬0% 投薬なし11.0%(7.7~15.3%)
酸素飽和度(SaO2 95%以下) 早期投薬68.2%(52.3~81.8%) 投薬なし84.5%(74.4~95.2%)
Proportion requiring pulse 早期投薬27.3%(11.4~40.9%) 投薬なし55.4%(47.6~63.9%)

致死率 重症投薬12.9%(0~25.8%) 投薬なし14.0%(5.2~26.3%)
挿管 重症投薬9.7%(0~22.6%) 投薬なし18.1%(9.0~29.7%)
酸素飽和度(SaO2 95%以下) 重症投薬93.5%(80.6~100%) 投薬なし92.1%(75.9~100%)


SARS-CoVはRNA複製酵素、タンパク質分解酵素のターゲットとなる
mRNA cap-1 methyltransferaseは抗ウイルス剤として期待される
システインタンパク質分解酵素阻害剤(E64d、cystatin D)、セリンタンパク質分解酵素阻害剤(leupeptin)は試験管で低濃度で効果あり
核酸アナログ(ribavirin)は低い抗ウイルス効果にもかかわらず間接的に免疫系に働き効果がある

インターフェロンαの鼻腔内吸入が治療に用いられている
インターフェロンα/βは試験管でSARS-CoVに有効

lopinavirはaspartate proteasesに特異的に働く
lopinavirとribavirinは試験管では単独利用での効果は小さい
lopinavir 4μg/mLとribavirin 50μg/mL、48時間の培養でSARS-CoVによる細胞変性阻害に効果あり
lopinavir 1μg/mLとribavirin 6.25μg/mLでは効果低下
lopinavirの血清濃度が9.6μg/mLで最大効果、5.5μg/mLが閾値と考えられる?

発症10日目でウイルス量が最大となる
発症初期に投薬するのがいい

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COVID-19: a critical care perspective informed by lessons learnt from other viral epidemics
2020 Feb 20

COVID-19

SARS-CoV-2は
コウモリのコロナウイルスと80~89%相似
SARS-CoVと79%
MERS-CoVと50%

肺と胃腸に多く発現するACE2受容体を使って感染する

発症から人工呼吸器まで10.5日(中間値)
入院患者の23~32%がICU

腎不全 3%
敗血症ショック 4~8.7%

初期入院患者の致死率は4.3~15%
入院患者の致死率は、病院外の致死率よりも高い

治療はコルチコステロイド(炎症正反応制御)、lopinavir/ritonavirやribavirin(抗ウイルス剤)が使われるが微妙

SARS-CoVでは高濃度コルチコステロイドが用いられたが効果なく副作用あり(呼吸困難時に3g以上のメチルプレドニゾロン)

※医療従事者向けの感染リスクを減らす方法など記載あり

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CDC Q&A

Q. COVID-19治療法は?

全ての患者には治療は不要
入院患者へは呼吸補助、敗血症ショック、多臓器不全の対処に重点がおかれる

コルチコステロイドは肺炎症の悪化、敗血症ショックなどが示されない限り避けるべき

Remdesivirは試験管で効果あり、使われている
lopinavir/ritonavirも使われているが効果の報告はない

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Letter to the Editor: Case of the Index Patient Who Caused Tertiary Transmission of Coronavirus Disease 2019 in Korea: the Application of Lopinavir/Ritonavir for the Treatment of COVID-19 Pneumonia Monitored by Quantitative RT-PCR
2020 Feb 20

COVID-19
Lopinavir/Ritonavir

n=1
SARS-CoV-2では劇的改善はなかった
投与患者は急性呼吸器障害にはならなかったが、薬の効果かは不明

PCRの陽性基準はCt=35、陰性基準はCt=37以上
9日目 Ct=30.71
10日目 Ct=35.66
と変化したが効果は微妙

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The course of clinical diagnosis and treatment of a case infected with coronavirus disease 2019
2020 Feb 19

n=1
Lopinavir/Ritonavir 800/200mg/日
methylprednisolone 40mg/日(3~4日目のみ20mg/日)
human interferon alfa-2b 1000万IU/日
ambroxol hydrochloride 60mg/日
moxifloxacin hydrochloride 400mg/日

8日間の治療で以下などが改善
体温 39.3 → 36.1度
心拍 105 → 69回/分
呼吸 23 → 18回/分
リンパ球 4.1 → 11.6%
酸素飽和度 91.2 → 97.7%

※ほかにも計測値多数あり

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Characteristics of and Public Health Responses to the Coronavirus Disease 2019 Outbreak in China.
2020 Feb 20

潜伏期間は1~14日
発熱、倦怠感、乾いた咳が多い
鼻づまり、鼻水、上気道の症状は少ない
半数の患者が一週間後に呼吸困難となり、重症者は急性呼吸障害、敗血ショック、代謝性アシドーシス、血液凝固障害が起きる。
重症者の発熱は少ない

発熱しないmildな患者は一週間後に回復する

ICU患者は非ICUと比べて以下が多い
IL2, IL7, IL10, GSCF, IP10, MCP1, MIP1a, TNF-α

全ての患者は肺炎。CTで肺に影
初期段階では複数の白い小さな影と間質性の変化。特に肺の外に観察される
その後複数のすりガラス状の影と浸潤性陰影が両肺に見られる
重症者では統合が起きるが、胸膜湿潤は稀れ

mild:おだやかな症状。肺炎はなし
軽症:発熱、呼吸器障害、肺炎
重症:呼吸困難。呼吸30回/分、飽和酸素93%以下、PaO2/FiO2が300mmHg以下のいずれか
重篤:人工呼吸器が必要な呼吸障害、ショック症状、肺以外の臓器不全を併発したICU、48時間以内に50%の肺画像悪化、合併症のいずれか

一般治療
A.安静。バイタルサインと酸素飽和度の監視
B.血液、腎臓、CRP、健康指標、血液凝固、動脈ガスなどの監視
C.酸素飽和度の状態に応じて酸素吸入など
D.抗ウイルス剤投与。IFN-αのエアロゾル吸入(500万U/時を2回/日)、Lopinavir/Ritonavir(2錠/12時間)
E.抗生物質投与。二次感染の抑制

重症の治療
A.治療方針:対処療法。合併症、二次感染を防ぎ、臓器の補助をする
B.呼吸補助:人工呼吸器を2時間利用し改善しなかったり装着が困難(気道分泌物、咳など)な場合は挿管。必要なら人工肺
C.循環補助:血管作用性の薬投与
D.その他:呼吸困難や肺炎の状態によって糖質コルチコイドを3~5日間。メチルプレドニゾロン1~2mg/kg/日

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COVID-19とクロロキン

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(2020:03:02 14:00:55, SONY α7R IV, F2.8, 1/3200, ISO:100, 70mm, 24-70mm F2.8(SEL2470GM), 20.6℃, 1009.0hPa, 48%)

COVID-19は2020年3月2日現在、日本での感染者は239人で死亡は6人(旅客船関連705人、死亡7人は除く)、世界での感染者は8万9240人、死亡が3058人と発表されています。
公開データを利用した分析によると致死率は4.3%、重症率は18.1%と変わらず高値をキープしています。

日本は相変わらず検査がほとんど行われていません。
個人はもちろん医者からの要請ですら検査を断られるという話があるほどです。
「自分の身は自分で守れ」という状態になりつつあるためCOVID-19で効果があるかもしれない薬を3種類購入しました。そのうちのひとつクロロキン(Plaquenil、hydroxychloroquine sulfate)です。

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クロロキンはマラリアや慢性リウマチの薬として長年使われている安価な薬で、
エンドゾームのpHを上げることでSARS-CoV-2感染を妨ぐ効果が期待され、次世代のCOVID-19治療薬の候補に挙げられています。

100人以上のCOVID-19患者へのヒドロキシクロロキンの投与では肺炎悪化を抑制、肺画像改善、陰性への変化などがありました。

しかしエンドゾーム経路での侵入よりも、プロテアーゼ存在下での細胞膜経由の侵入の方が100~1000倍効率よく感染するため、クロロキン単独での感染予防効果はあまりないかもしれません。

COVID-19の主な症状は呼吸障害で自発呼吸できない患者が多く、頭痛、吐き気、嘔吐を訴える患者もいます。そのことやSARSなどでの解剖結果から脳内のSARS-CoV-2が症状の悪化に寄与している可能性があります。
脳への感染は血液やリンパ液経由ではなく、鼻腔などからニューロン経由で到達していると考えられ、エアロゾル経由の抗ウイルス薬やマスクの利用がその侵入経路の阻害に効果ある可能性があります。
脳ではACE2受容体の発現が少ないためクロロキンによる感染阻害効果はないかもしれません。

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※薬の摂取は危険なのでおすすめできません※

COVID-19の治療では500mg/12時間を10日間投与、最小投与期間を5日としているものもあるが、自己免疫疾患用途では最大600mg/日と指定されている薬のため過剰投与。

試験管内でSARS-CoV-2に対するEC90は6.90μMで、これは(私の体重の場合)1日500mg投与に相当するので3錠/日=600mg/日程度がいいかもしれない。

永久的な視力低下などの副作用がある。
子供、高齢者、基礎疾患ありなどの場合は利用禁止。

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市販薬でなくとも一般的な食べ物がCOVID-19の予防や治療に使えるかもしれません。

例えばフラボノイドの一種rhoifolinは試験管実験でSARS-CoVに対する感染阻害効果が報告されています。
レモンを食べるともしかしたらコロナウイルス感染予防になるかもしれません。


以下は今回参考にした資料メモ

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Expert consensus on chloroquine phosphate for the treatment of novel coronavirus pneumonia
2020/02

クロロキン
500mg/12時間を10日間投与
胃腸障害が重度な場合は1日1回投与
■治らない視力低下などの副作用あり

以下の患者はクロロキン禁止

・18歳以下は禁止
・65歳以上は禁止
・妊婦は禁止
・4-アミノキノリンにアレルギーある患者は禁止
・血液疾患患者は禁止
・肝臓/腎臓疾患の末期患者は禁止
・網膜疾患、難聴は禁止
・精神疾患は禁止
・皮膚障害は禁止
・G6PD欠乏症は禁止
・その他基礎疾患患者は禁止(詳細論文にあり)

最小投与期間は5日
体温が3日間正常に戻るなどで退院

副作用
めまい、頭痛、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、耳鳴り、下痢、過敏症などは投与中止で元に戻る
角膜に白い粒子は投与中止で元に戻る
網膜浮腫、色素蓄積。視力低下。網膜症、黄斑変性などが長期投与で起きる。元には戻らない
ジストニア、ジスキネジア、舌伸展、斜頸などの外部脊椎疾患。部分的に元に戻らない
不正脈や心筋ショック
溶結、再生不良性貧血、血小板減少
皮膚炎、白髪、脱毛、神経筋痛など

※その他、投与中の注意事項あり

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Remdesivir and chloroquine effectively inhibit the recently emerged novel coronavirus (2019-nCoV) in vitro
04 February 2020

SARS/MERSの治療ではribavirin,interferon, lopinavir-ritonavir, corticosteroidsなどが用いられている。
この研究ではribavirin,penciclovir, nitazoxanide, nafamostat, chloroquine,よく知られた抗ウイルス剤 remdesivir (GS5734), favipiravir (T-705)を用いた。
対象は2019-nCoVで、in vitro

クロロキンはマラリアや自己免疫疾患によく用いられ、抗ウイルス効果が近年報告されている。
クロロキンはエンドゾームのpHを上げることでウイルス感染を妨げる。クロロキンは細胞への侵入と放出の両方を妨げる。
さらに免疫に対する効果で相乗的に抗ウイルス効果を発揮する。
試験管内で、2019-nCoVに対するEC90は6.90μM=500mg投与。
クロロキンは70年間安全に利用されている。

※EC90:90% effective concentration

※クロロキン市販薬は一錠200mg→最初の10日前後は3錠/日、その後2錠/日程度?

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Chloroquine is effective against influenza A virus in vitro but not in vivo
21 January 2008.

クロロキンはインフルエンザに対し
試験管内では効果的
マウスとフェレットの体内実験(12.5~37.5mg/kg/day)では効果なし
influenza viruses PR8(H1N1)、HK68 (H3N2)

HIV-1に対して既存の治療+クロロキン投与では感染量の減少が見られた。

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Anti-malaria drug chloroquine is highly effective in treating avian influenza A H5N1 virus infection in an animal model
4 December 2012

クロロキンはリソソームのpHを上げ、ファゴソームの融合とリソソームタンパクの減少を阻害する。
クロロキンはエンドゾームの酸性化を妨げ、インフルエンザウイルスのエンドゾーム系侵入を阻害する。

マウスを用いた実験ではインフルエンザ感染に対して十分な効果はなかった。

クロロキンは免疫反応のTLR信号系を阻害する。
膵臓ガンのケモカイン受容体CXCR4のアンタゴニストとして結合を阻害する。

マウスで炎症性サイトカインが働いていないときのクロロキン投与でインフルエンザAH5N1ウイルスの肺へのオートファジーを阻害した。

クロロキン30μMで80%阻害、10μMで70%阻害
感染直後の投与で効果あり
感染6時間後の投与では効果なし


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Dose refinements in long-term therapy of rheumatoid arthritis with antimalarials.
1983 Jul

クロロキン投与量と体内濃度

8.3mg/kg/day(体重55kgで460mg/day)投与で3週間後に10μM平衡状態になる
4.0mg/kg/day(体重55kgで220mg/day)投与で4週間後に1μM平衡状態になる

※市販薬は一錠200mg

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医療用医薬品:プラケニル

ヒドロキシクロロキン硫酸塩

重大な副作用
下痢
眼障害
中毒性表皮壊死融解症
血小板減少症、無顆粒球症、白血球減少症、再生不良性貧血
心不全に至り、致死的転帰をたどる心筋症
筋疾患
意識障害に至る重度の低血糖
自殺行動
遺伝毒性

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The Covid-19 epidemic.
2020 Feb 12

初期症状は肺炎
子供には胃腸の症状と無症状もある

平均潜伏期間は5日、中間値は3日

初期症状は発熱、咳、鼻閉、倦怠感、上気道関連の症状
75%が呼吸困難
肺炎は発症から2~3週間でおきる

R0=2.2~3.58

致死率は2.2%

肺胞上皮細胞のACE2受容体を介したエンドサイトーシスで感染する

プロテインキナーゼのAAK1により感染阻止できる
アデノシンアナログのRemdesivirで病状改善した
エンドゾームpHを上げるクロロキンで感染をブロックできる可能性がある
lopinavir/ritonavirはSARSの治療に効果あり
モノクロナール抗体のleronlimab、RNAポリメラーゼ阻害剤のgalidesivirなども

※その他もろもろ治療剤あり

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Breakthrough: Chloroquine phosphate has shown apparent efficacy in treatment of COVID-19 associated pneumonia in clinical studies.
2020 Feb 19

COVID-19
マラリア治療薬のChloroquine phosphateが効果あり

試験管実験では低濃度で効果あり
EC50 1.13μM
CC50 100μM以上

※EC50:50%効果濃度
※CC50:50%細胞毒性濃度

100人以上の患者へのヒドロキシクロロキンの投与で肺炎悪化を抑制
肺画像改善、陰性への変化など

エンドソームのpHを上げることでウイルスの感染を防ぐ

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Chloroquine for the 2019 novel coronavirus
2020 Feb 15

teicoplanin 抗ブドウ球菌剤 試験管でEC50 8μM
remdesivir 核酸アナログ 試験管でEC50 1.1μM

クロロキン 自己免疫疾患では最大600mg/日

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Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 (SARS-CoV-2) and coronavirus disease-2019 (COVID-19): The epidemic and the challenges.
2020 Feb 17

抗ウイルス剤投与 85%以上
oseltamivir 75mg/12時間、経口
ganciclovir 0.25mg/12時間、静脈
lopinavir/ritonavir 400/100mg/12時間、経口

抗生物質投与 90%
抗真菌剤が使われる例も

細菌やカンジダに感染されている 5.1~9.8%

効果不明ながら以下も利用されている
lopinavir/ritonavir、核酸アナログ、ノイラミニダーゼ阻害剤、remdesivir、umifenovir(arbidol)、DNA合成阻害剤(tenofovir、disoproxil、lamivudine)、クロロキン、漢方(ShuFengJieDu、Lianhuaqingwen)

以下が効果あることも考えられる
3CLpro-1(ACE2ペプチド、3CLProの阻害剤)、vinylsulfoneタンパク分解酵素阻害剤

クロロキンは試験管実験で効果あり
remdesivirは臨床で効果あり


肺炎患者
ICU 25.9%
急性呼吸障害 20.1%
挿管 8.3%
人工肺 3.2%
ショック症状 6.8%
急性腎不全 4.0%
継続的な人工透析 5.0%
急性心不全 7.2~12%

発症から死亡まで 14日(中間値)
70才以下は 20日
70歳以上は 11.5日

※COVID-19の概要から現在ある問題点まで色々書かれてる

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SARSに関する研究の概要
2004?

プロテアーゼによりSARS-CoVの増殖が著しく亢進し、肺炎重症化への関与が示唆された。

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SARSおよび動物コロナウイルスの増殖と遺伝子発現に関する研究
2005?

SARS-CoVはプロテアーゼ(trypsin, elastase等)存在下では細胞膜径路で侵入する。
エンドゾーム径路感染より100-1000倍感染効率が高い。

SARSはプロテアーゼの存在が重要で、SARS-CoV増殖及び肺の組織障害が高くなることを観察した。

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Inhibition of SARS-CoV 3CL protease by flavonoids
2019 Nov 14

コロナウイルスはフラボノイドのターゲット
フラボノイドによる抗ウイルス作用は3CLproの阻害による
SARS-CoV 3CLproへの効果を調べた

Herbacetin(3,4′,5,7,8-pentahydroxyflavone)、rhoifolin(apigenin-7-O-rhamnoglucoside)、pectolinarin(5,7-dihydroxy 4′,6-dimethoxyflavone 7-rutinoside)は効果あり
S1、S2、S3'と結合

3CLproはSARS-CoVとMERS-CoVの11箇所に作用し16の構造を取らないペプチドに分解する

50%阻害効果IC50は
herbacetin 33.17μM
rhoifolin 27.45μM
pectolinarin 37.78μM


※rhoifolin:ロイフォリン:カラムシやレモン、グレープフルーツの葉、オノニス・スピノサの芽、ノコギリパルメットの果実等
※herbacetin:ヘルバセチン:亜麻仁の外皮
※pectolinarin:ペクトリナリン:アザミ

※レモンを食べるとコロナウイルス感染予防?

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Clinical characteristics of 50466 hospitalizedpatients with 2019-nCoV infection
2020 Feb 28

COVID-19

n=50466

発熱 89.1%
咳 72.2%
倦怠感 42.5%
ARD 14.8%
CT異常 96.6%
重症 18.1%
致死率 4.3%

PubMed、Cochrane Library、Embase databasesの公開データを利用
データ収集時の検索語:"2019-nCoV", "Coronavirus", "COVID-19", "SARS-CoV-2", "Wuhan Coronavirus"

SARS-CoVでは肺の繊維化が感染後
1ヶ月 45%
3ヶ月 36%
6ヶ月 30%

肺胞損傷後、TGF-βが放出され肺の修復が起きる
ウイルスの感染はTGF-β系の過剰反応を起こし、肺の繊維化につながる

ウイルスの感染とその後の繊維化対策
remdesivir:感染抑制のために利用
抗生物質:細菌感染の抑制ではなく炎症反応の抑制と滲出物減少のために利用する。マクロライド抗生物質(clarithromycin、azithromycin、erythromycin)など
arsenic trioxide:TGF-βによる繊維化の抑制
人工呼吸器:合理的に扱い、肺の損傷を防ぐ
ピルフェニドン(抗繊維化薬)、ニンテダニブ(突発性肺繊維症治療薬):肺の繊維化を抑制

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The neuroinvasive potential of SARS-CoV2 may be at least partially responsible for the respiratory failure of COVID-19 patients
2020 Feb 27

COVID-19の主な症状は呼吸障害で、自発呼吸できない患者が多い
頭痛、吐き気、嘔吐があることも

コロナウイルスは気管だけでなく中枢神経系へも感染する
脳幹に多く感染
いくつかのコロナウイルスではシナプス接続系を通じて延髄呼吸中枢へ広がる

SARS-CoVと異なりSARS-CoV-2では上気管での症状がみられる
SARS-CoV-2のターゲットは下気管かもしれない

初期症状は発熱(83~99%)、空咳(59.4~89.2%)
呼吸器障害(~55%)
呼吸困難患者の半数以上がICU(全体の27.5%がICU)
ICU患者の46~65%が短期間で悪化し死亡する(全体の13.8%が死亡)
ICU患者の89%が自発呼吸できない(全体の24.5%が自発呼吸できない)
酸素吸入 41.7%
非挿管 41.7%
挿管 47.2%

SARS-CoVでの細胞侵入はACE2受容体を介すのがメイン
気道上皮細胞、肺実質細胞、血管内皮細胞、腎細胞、腸細胞に発現している

MERS-CoVはDPP4を介すのがメイン
下気管支、腎臓、腸、肝臓、免疫細胞に発現している

ACE2もDPP4も単独では感染には不十分

SARS-CoVもMERS-CoVも中枢神経系へ感染するが、そこでのACE2やDPP4の発現は少ない

嗅神経経由で脳へ感染していると考えられる
感染後は急速に視床や脳幹へ感染を広げる
SARS-CoVもMERS-CoVも脳幹への感染が多い

MERS-CoVを少量接種した場合は肺への感染は見られず、脳へ感染が見られ、それが高い致死率につながっていると考えられる

中枢神経系への感染ルートは不明
血液やリンパ液経由での感染ではなく、末端神経系からのニューロン経由と考えられている

COVID-19
初期症状から呼吸障害まで5.0日
入院は7.0日目
ICUは8.0日目
延髄を破壊する時間は十分にある
頭痛 8%
吐き気/嘔吐 1%
という神経症状もある

マスクの着用は中枢神経系への感染予防に効果ある
糞便摂取、結膜経由での感染は鼻腔経由よりも軽微と期待できる

SARS-CoV-2の神経感染はなぜ呼吸障害が起きるかの説明になる
武漢で重症患者が多かったのはほかの地域と比べ、初期のマスク着用率が低かったからかもしれない

感染初期からの抗ウイルス剤投与は中枢神経系への侵入をブロックできるかもしれない
空気散布による抗ウイルス剤使用は初期治療にいい

重症患者へよく利用されているコルチコステロイドは効果がないだけでなく、ニューロン内での増殖を加速する

SARS-CoV-2は免疫系からニューロンの中に隠れてるため、急性感染から回復したとしても完全な回復の保証はない
実際、回復期の患者でもウイルスが検出されている
ニューロン系への感染については現状は過小評価されているかもしれない

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Overlapping and discrete aspects of the pathology and pathogenesis of the emerging human pathogenic coronaviruses SARS‐CoV, MERS‐CoV, and 2019-nCoV
13 February 2020

SARS、MERS、COVID-19

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SARS-CoV

重量のある浮腫性の肺、肺門部や腹腔のリンパ節の肥大、脾臓の縮小
気管支上皮の露出、繊毛消失、扁平上皮化生

初期のステージは急性びまん性肺胞障害(DAD)
次のステージはDADに加えて繊維質と器質性肺炎

血中のリンパ球、単球、リンパ節、気管上皮細胞、腸粘膜、遠位尿細管上皮細胞、脳のニューロン、臓器内のマクロファージにSARS-CoVが検出
肺細胞で検出。肺胞内のマクロファージでもまれに検出される

初期のSARS-CoV活性と患者の容態に相関がある
肺内に単球、マクロファージ、好中球の浸潤が増える
炎症性サイトカインとケモカインのレベルが上昇
TNF-α、CXCL-10、IL-6、IL-8

病状悪化はSARS-CoV増殖による直接的な細胞変性とサイトカインストームによる免疫症による

SARS重症患者では以下が増える
炎症性サイトカイン(IL-1、IL-6、IL-12、IFN-γ、トランスフォーミング増殖因子β)、ケモカイン(CCL2、CXCL9、CXCL10、IL-8)

CXCL10、IL-2の早期増加とその後のIL-6増加とIL-10減少がSARS-CoVでの肺損傷に寄与すると考えらえる
早期の後遺症としてIFN-α、ISGsの持続的発現起きる

SARS-CoVの増殖を伴ったIFNタイプIの遅延発現が以下を引き起こす
マクロファージ/単球の湿潤、サイトカイン/ケモカインの増殖、血管漏出、SARS-CoV特異的なT細胞障害

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MERS-CoV

滲出性びまん性肺胞障害(DAD)でガラス状膜、肺水腫、タイプII肺胞細胞の肥厚、間質性肺炎、多核細胞を伴う
気管支粘膜下腺壊死も起きる

気管支の病変は呼吸障害とX線画像の異常を伴う
MERS-CoVのターゲットは肺細胞、多核上皮細胞、気管支粘膜下腺細胞
それらの細胞はDPP4(CD24)を発現していて、それがMERS-CoVの侵入経路となる

肺細胞、肺のマクロファージ、骨格筋内のマクロファージ、遠位尿細管上皮細胞で検出
尿細管間質性腎炎、急性尿管硬化症が起きる

DPP4は腎臓、肺胞、腸、肝臓、前立腺、活性化した白血球で発現している
MERS-CoVは樹状細胞、マクロファージ、T細胞に感染
炎症性サイトカイン/ケモカインを誘発する
TNF-α、IL-6、CXCL-10、CCL-2、CCL-3、CCL-5、IL-8
これらの誘発は下気道に滲出した免疫細胞によると考えられ、重度な炎症を引き起こす

MERS-CoVのT細胞への感染はアポトーシスを引き起こす
このT細胞系免疫反応抑制が感染拡大と重症に寄与している

さらにFGF2の発現とSmad7上昇によって腎臓と肺細胞がアポトーシス

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COVID-19

試験管実験では気管上皮細胞に感染させると細胞変性が起き繊毛活動が停止した

患者は呼吸困難とリンパ球減少
急性呼吸障害、貧血、急性心不全、二次感染の合併症

無症状感染者を含めて胸のCTにすりガラス状の異常がみられる

以下のレベルが高い
IL-1β, IL-1Rα, IL-7, IL-8, IL-9, IL-10, basic FGF, GCSF, GMCSF, IFNγ, IP10, MCP1, MIP1A, MIP1B, PDGF, TNF-α、血管内皮増殖因子

ICU患者はさらに以下が高い
IL-2, IL-7, IL-10, GSCF, IP10, MCP1, MIP1A, TNF-α

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Multiple organ infection and the pathogenesis of SARS
2005 Aug

SARS(疑い10、確定8)の死体解剖18件(発症14~62日後死亡)
SARS確定患者の白血球22件(発症3~29日後採取)
の調査

SARS-CoVが多く確認できたのは以下
リンパ球、単球、リンパ系組織、気管上皮細胞、腸粘膜、腎臓遠位尿細管上皮細胞、脳ニューロン、各種臓器のマクロファージ

免疫細胞と肺の上皮細胞が損傷のメイン

SARSは重症急性呼吸器症候群や肺炎が知られているが、他の臓器不全もしばしば起きている
胃腸症状、肝機能障害、脾臓萎縮、リンパ節腫脹など

SARSの肺は通常より3~4倍重い
繊維の滲出物、浮腫、間質性肥厚、ガラス状膜形成などの肺損傷がある
肺胞崩壊、肺胞は液体で満たされ、肺胞細胞剥離、気管支上皮細胞剥離がある
多核の合成細胞、血管炎症もある
細胞の浸透、リンパ球の浸透は少ない

肺胞上皮細胞タイプIとタイプIIの細胞質にSARS-CoVを確認できる
気管繊毛細胞の50%以上で確認できる

肺の上皮細胞には損傷なし

22患者の血液サンプル調査の結果
27%で単球とリンパ球の細胞質からSARS-CoVが見つかった
発熱3~10日目のものから検出された

もっとも感染していたのはT細胞。いくらかのB細胞やNK細胞も感染

SARS-CoVは小胞体とその周りで見られる

SARS-CoV感染率
顆粒球 3.0%
単球 29.7%
リンパ球 51.5%

脾臓とリンパ節は萎縮
脾臓は62%軽くなる

消化器の炎症は100%
粘膜下組織のリンパが枯渇していた
粘膜上皮細胞で感染あり

胃や食道では感染検出されず

腎臓で出血。血尿
遠位尿細管の上皮細胞の細胞質で感染検出
尿でSARS-CoVを検出

視床下部と皮質にあるニューロン細胞質の多くからSARS-CoVを検出
浮腫とニューロンの赤色変性が75%

63%で肝細胞が変性

心臓、膵臓、副腎、甲状腺、筋肉では変化なし

T細胞(CD3+、CD4+、CD8+)は発症から回復期まで減少


脾臓、リンパ節、腸リンパ系組織でリンパ球の破壊が起きている
そのリンパ球の破壊が後天性免疫不全を引き起こし、呼吸障害を悪化させているかも

※サイトカインストーム説はまだ証拠がないとされているときの論文?

SARS患者の29~39.2%が下痢などの消化器系症状
発症から3.5~7.5日以内までの間に起きる

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The characteristics of hDPP4 transgenic mice subjected to aerosol MERS coronavirus infection via an animal nose‐only exposure device
2019 Oct 30

エアロゾール感染の実験

マウスの鼻からMERS-CoVエアロゾール吸入で感染

潜伏期間5~11日で感染
体重減少7~11日目に観察
肺の病変7日目
肺の高濃度ウイルス3~9日目
脳の高濃度ウイルス7~9日目
60%が生存

DPP4受容体のないマウス、ハムスター、フェレットはMERS-CoVに感染しない
DPP4受容体はMERS-CoVのSタンパクの受容体結合ドメインと相互作用する。

hDPP4(ヒトDPP4)受容体発現マウスはMERS-CoVに感染し、肺炎を発症する。

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