
(2021:04:26 19:10:29, SONY α7R IV, F22.0, 2, ISO:640, 150mm, 100-400mm F4.5-5.6(SEL100400GM), 撮影地, 潮位, 月齢:14.0, 大潮, 12.3℃, 1016.8hPa, 43%)
再び緊急事態宣言が発令されて太陽の塔が赤くライトアップされ始めました。
ということで赤い夕陽+赤いツツジ+赤い太陽の塔。本当はさらに赤い観覧車も入れたかったのですがそちらは緊急事態宣言につき休業でライトアップされていなかったので断念です。
今回の緊急事態宣言はゴールデンウイークがターゲット。2021年4月25日~5月11日までの短期間のみの予定になっています。
ただし東京都、京都府、大阪府、兵庫県の4都府県のみ。
一人の感染者が何人に感染を広げるかという実効再生産数をグラフにするとすべての連休に感染拡大の兆候が現れています。なので今回のようなゴールデンウイークに合わせた宣言は有効だと思うのですが、神奈川、千葉、埼玉のような関東近辺も地方も外されているので効果は微妙そう。
ちなみにこの実効再生産数、コロナが始まって1年以上経つにもかかわらず、なぜか専門家すら誤った使い方をしています。
NHKも誤報だらけ。
誤報と分かりやすい例を挙げると2020年12月16日のNHKニュース新型コロナ「勝負の3週間」の感染状況 「実効再生産数」で分析。
「勝負の3週間」とした11月25日から12月16日までを分析した報道です。
> ▽先月24日時点では1.24でした。
>
> 「勝負の3週間」の呼びかけの後で少し下がり
> ▽今月1日時点で1.03
> ▽今月8日時点で1.02
> ▽15日の時点で1.11となったものの「1」を下回らず、感染の拡大傾向が続いています。
> 日本感染症学会の理事長で、東邦大学の舘田一博教授は「~『勝負の3週間』と呼びかけた効果は、
> ほとんど出ていないように見える。正確なことはさらに1、2週間ほど待たないと分からないが、~」
と報道されていました。
ここで注目すべきは日付。報道があったのは12月16日。実効再生産数の最新値の日付けは12月15日。
報道の前日の実効再生産数が出ています。
実効再生産数の意味は「一人の感染者が何人に感染を広げるか」であり、新規感染者の報告数から逆算することで求まります。
一人の感染者が誰かに感染させると、感染した人は5日間の潜伏期間をおいて発症、コロナ検査を実施して、その検査結果を保健所が集計して、3日後に発表・・・感染から報告数に反映されるまで8日から10日ほどかかります。
言い換えると、今日の実効再生産数は8日後にならないと求まりません。実際には計算にもう少し後の感染者数まで使うので数値が出るのは約2週間後です。
つまりNHKの報道にある12月15日の実効再生産数は実際には2週間前の12月1日の値です。
これを用いて報道を訂正すると
> ▽先月24日時点では1.24でした。 ←実際には先月10日時点の値
>
> 「勝負の3週間」の呼びかけの後で少し下がり
> ▽今月1日時点で1.03 ←実際には先月17日時点の値であり「勝負の3週間」よりも前
> ▽今月8日時点で1.02 ←実際には先月24日時点の値であり「勝負の3週間」開始前日
> ▽15日の時点で1.11となったものの ←実際には1日時点の値。これだけ「勝負の3週間」の呼びかけの後
> 「1」を下回らず、感染の拡大傾向が続いています。
となります。
ちなみにこの報道でコメントをしていた東邦大学の舘田一博教授は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバー。
日本のコロナ対策がぐだぐだでまともに機能していないのは、経済とコロナのバランスを取っているのではなく、単純に感染症の専門家が誤っているのではと疑ってしまいます。

※検査機関の休日、集計時間の増減などなどの要因により日時は多少前後にずれるので、正月ピークが1月1日より前にあるから、感染は年末に起きていた(断定)というようには言えないことに注意